「やりたいことを仕事にする」という幻想

気がつけば、3月に入ってました。

今月一度もブログを書いていないことに気づき、時の流れの早さに驚きを隠しきれません。

 

さて、前回の投稿は自戒の念を込めて書いたんだけれど、あれが結構効いてる。

何かがあると、その都度「めっちゃボケてきとるな〜」と口に出すだけで、ツッコミを入れる気が失せてくる笑

 

自分なりに、良いことを発見したなぁ、と思う笑

 

さてさて、今日は、久々に自己啓発依存症ど真ん中の時の話と、ここ最近気づいた、生きて行く上で、気持ちがラクになる考え方を備忘録的に書いておきたい。

 

「何不自由なく生きているけれど、何かが違う気がする」

「もっと、自分のポテンシャルを活かせる何かがある気がする」

「誰か、自分を必要としてくれる人がいる気がする」

「自分のことを好きになりたい」

 

そんな様々な思いが積み重なって、僕は自己啓発の世界に飛び込んだ。

以前にも書いたとおり、そこは本当に素敵で、キラキラ輝いた世界だった。

 

・自分が輝いて、周りも輝く。

・そして、自分のやりたいことを、周りが全力で応援してくれる。

・いつの間にか、毎日が楽しくてハッピーであふれている。

 

自己啓発書に書かれたことを実践すれば、僕もそんなふうになれるんだと思っていた。

 

だけど、自己啓発書を読む中で、どうしても目を背けたくなる言葉があった。

僕は、自分で気がつかないようにしていたけれど、その言葉を目にするたびに、

「ここは、サラッと読んで、次に行こう」

って心の片隅で思っていた。

 

 

それは、「夢」=「やりたいこと」を見つけるという言葉。

 

 

 

どんな自己啓発書であっても、この「夢」=「やりたいこと」の話からは逃れられない。

なぜなら、この「夢」=「やりたいこと」を叶えることを、自己啓発書はゴールに置いているから。

 

つまり、最終的に「夢』=「やりたいこと」を仕事にすれば、人生はハッピーだよ、とそう説くのである。

 

だけど、僕にはそんなものはない。

というか、よく分からない。

 

 

でも、いつの頃からか、

・「自分には夢がないから、毎日漫然と生きているのかなぁ」

・「夢さえ見つかれば、道はどんどんひらけて行くのかなぁ」

って思うようになっていた。

 

 

だから、心が拒むのを抑えて、「夢がみつかるワーク」みたいなものにもチャレンジしてみた。

 

「子供の頃、寝食を忘れるくらい熱中したものはなんですか?それがあなたの夢を見つけるヒントです」

とか書かれていて、

 「そんなもの、ありません」って思って、

「自分って、子供の頃の生き方がダメだったんかなぁ」って凹んだりもしてた。

 

何度も「夢なんかなくたって幸せになれる」って思い込もうとしたけれど、ダメだった。

 

↓の記事でも書いたけれど、自己啓発家の勉強会で、みるみる中心人物になって行ったのは、大きな夢を持った青年だった。

muranekone.hatenablog.com

 

 

「みんなから応援してもらうためには夢が必要」ってことを、 前述の青年の台頭を見て強く思った。

でも、見つからなかった。

 

 

だけど、最近、ふと気がついたことがある。

 

 

 

「やりたいこと」を仕事にする必要、ないんじゃない??ってこと。

 

 

僕の中では、いつの間にか、

 

「夢」=「やりたいこと」=仕事にする

 

という方程式が出来ていた。

 

 

だから、例えば

「仏教とか興味あるなぁ。学んで見たいなぁ。」とか思っても、

 

「いや、それで、どんな仕事に就くつもり?」

「ちょっとやそっと勉強しただけじゃ、仕事になんかならないよ。」

「そもそも、仏教関係の仕事って何があるの??食べていけるの??」

 

といったネガティブな言葉が降ってきて、「やめた!」ってなっていた。

 

 

でもでも、よく考えたら、やりたいことは素直に今やりたいことであって、別に無理やり仕事に結びつける必要はなかった。

 

そりゃ、仕事に結びつけれたら、かっこいいし、やりがいもあるかもしれないけれど、そんなもの見つかる人なんて、稀じゃない??

 

仮に仕事がどんなにつまらなくって、味気なくたって、私生活でやりたいことができてたら、それはめちゃめちゃハッピーなんじゃないかって。

 

 

だって良く考えたら、小学校のとき、学校の勉強とかめっちゃ退屈で、すげぇつまらなかったけど、休み時間友達と遊べるし、放課後の部活は楽しいし、家に帰ったらゲームやアニメがあるしで、毎日がむちゃくちゃ楽しかったじゃん。

 

 

つまり何が言いたいかというと、何も一日中楽しく過ごさなくったって良いってこと。

 

一日の空き時間や、休みの日に、少しでもやりたいことをやれれば、きっと人生楽しいだろうってこと。

 

そう考えたら、あんなに出てこなかった「やりたいこと」が次々と出てきた。

 

・英語が話せるようになりたい

・野宿がしたい

・写真を趣味にしたい

・料理が上手になりたい

・親孝行がしたい

・海外旅行に行きたい

・ブログを続けたい

・早起きしたい

・前から気になっていたカフェに行きたい

・・・

 

そして、毎日、少しずつやりたいことをやるようにしている。

すぐに行動に移せないものも、本や雑誌を買ったり、ネットサーフィンをしたりして、イメージして楽しむようにしている。

 

そしたら、最近、なんだかめちゃくちゃ楽しいんだ。

 

 

背伸びしない。

 

自分の心の声にきちんと耳を傾ける。

 

自分のやりたいことが、世間的に見たらしょうもないことかもしれない。

だけど、やりたいんだからいいじゃん。

 

自分のやりたいことに、自分で、「こんなのカッコ悪いよ」って言わないでおこう。